歴史 本堂落慶式



室町時代、足利尊氏が奉納したといわれる市有形文化財、酒糟地蔵菩薩を本尊とし、又、神奈川県南足柄にある、

大雄山の道了大薩壇を鎮守と仰ぎ、沼津分院として近燐の信仰を集めている。室町時代、霊山寺の塔頭寺院の一つで、

昭和28年に沼津市の寺院として独立しました。その後、開闢の為、一世証山達堂大和尚、2世萬安清海大和尚と続き

3代目、現住職禅月正泰大和尚によって檀家制度を確立し今日に至りました。この度、寺が興隆発展すると共に、

境内が手狭になり、ご縁により光明院を沼津市本郷町より沼津市大岡字三明寺に移転しました。

移転先は沼津に唯一の池である門池に面し、沼津新八景の一つで景勝地の魅力にあふれる場所です。

門池は江戸時代に構築され、農家の干害用水として長い間利用されてきました。現在は門池公園として整備されつつあります。


2002年曹洞宗高祖道元禅師750回大遠忌に巡り合わせて頂いたことに感謝し、ご縁を頂戴した土地が大岡字三明寺という名で、


鎌倉時代にお寺が存在していたことも不思議な巡り合わせでした。これを期に寺院名を三明寺に改め、教化伝道に励む所存です。



平成14年5月6日 本堂落慶之日

三明寺住職 大嶽正泰 合掌


歴史 聖安寺締結式

岳陽市聖安寺と友好寺院締結

沼津市と中国の岳陽市は20年来、姉妹提携都市として友好を深めてまいりました。

岳陽市の人口は550万人、面積は静岡県の2倍の広さがあるそうです。中国の湖南省では、2番目に大きな都市だそうです。


そこに、聖安寺は小高い山を背に、前方は三方に湖を望み、山門をはじめ、堂々たる建物が居並び、七堂伽藍を整え、


一番上には「九重の塔」がそびえています。その敷地は10万坪程で、日本で言えば、本山級の大寺院です。


ご縁は三明寺の本堂建築にあたり、本堂の天井絵を岳陽市の美術大学の教授、潭智勇先生にお願いしたことがきっかけとなり、


その後、世界遺産を訪ねる会で新しく出来たばかりの聖安寺にお参りをしたのが始まりでした。


当日は落慶式と言うこともあって、身動きが出来ないほどの人手でした。我々もめったに見れない荘厳な儀式にも参列し、

日本人僧侶として挨拶もさせていただきました。

次の日、落慶式も無事終了したとはいえ、多忙の中「聖安寺」と「三明寺」の両寺院同志の友好締結式を行いました。


空は晴れ渡り、中国特有の爆竹でお迎えの花火の連発で大歓迎を受けました。参拝者を含めて数百人の皆様の歓迎でした。


その後、締結の署名をし、両寺の友好を誓い合いました。